- Workshop 1
- 2020年11月13日(金)開催オリエンテーション・ブレインストーミング
学生とつくるまちの未来プロジェクト、いよいよ第1回目のワークショップが始まりました。
この日、初めて顔を合わせた学生たちは、やや緊張した面持ち。
京都市からのあいさつの後、自己紹介・アイスブレイクと続く中、みんなの緊張もほどけていきました。
まずは、グループに分かれてブレインストーミング。京都の知られざる魅力が次々と飛び交い、会場の熱気は急上昇します。
広く発信したい京都の魅力は?そんな課題に応えるキャッチフレーズがつくられていきました。
そして、グループごとにプレゼンテーション。いったいどんなキャッチフレーズが選ばれたのでしょう。
自由な発想とユニークなアイデアの数々。すっかり打ち解けた学生たちの笑顔と歓声が響きわたります。
オリエンテーション
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- あいさつ プロジェクトの趣旨説明
- まず、あいさつに立ったのは京都市・総合政策室の塩野谷和寛氏です。「京都は学生の街と言われていますが、京都市の大学生の7割は府外からで、卒業後に京都で就職する人は、わずか2割にすぎません」と具体的な数字をあげつつ、このプロジェクトの目的を説明します。「京都の魅力を知らずに離れてしまうのは、もったいない。この活動を通して、学生ならではの目線で京都の魅力を発信してほしいです」と学生への期待を込めました。また、東急不動産ホールディングス・広報室の池田智紀氏は、「学生目線でデジタルネイティブらしい成果を作ってほしい。がんばってください」と話し、5ヶ月間にわたるプロジェクトの幕が上がりました。
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- 自己紹介・アイスブレイク
- ワークショップに先立ち、参加者全員が自己紹介を行いました。大学名、住んでいる場所に加え、京都の好きなところを次々と発表していきます。自然が多い、多様性がある、区によって個性が違うので面白い、といった様々な答えが続きました。メンバーには3名の留学生も参加しており、来日時に街の人に助けてもらった、京都は優しい人が多い、といった意見もあり、少しずつ場がなごんでいきます。
その後、3グループに分かれてアイスブレイク。24時間以内にあった良かったこと、新しい発見をシェアする「Good&New」に取り組みます。スタートから30分も経たないうちに、学生は打ち解けて笑いや共感の声があちこちからあがりました。
ブレインストーミング
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- テーマ出し
- 初回の課題は、「京都のどんな魅力を発信するか」。これを決めることです。まずは進行役がポイントを説明します。表層的な観光情報ではなく、「心の拠りどころになる」「学生に知ってほしい」「長く残したい」という観点で、テーマを決めてほしいと注意点を伝えます。その後、グループごとにブレインストーミングを行い、京都の好きなところとその理由を付箋に書き出していきました。それをもとに、近いもの、似たものでグルーピングをして名前を付けていきます。魅力的で、もっと知りたくなるネーミングが次々と登場しました。「京都サプリメント」「腹ぺこあおむし(腹いっぱい食べられる店)」「をかし(残したい物)」など工夫を凝らした名前ばかり。会場はかなりの熱気です。最後にグループごとにプレゼンを行い、投票の結果、決まったのが、「古いだけと思わんで」というキャッチフレーズ。文化・歴史を基盤とした「京都の新しさ」を見つけようというテーマです。
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- 発信方法の選定
- 続いて、どんな方法で発信するかをグループでブレストしていきます。進行役は、コンビ二のレジ袋やサイネージを活用した企業広報の具体例をあげて、学生にアドバイス。発信方法のポイントは、「いかに学生の注意を引くか」です。参加者は思い思いのアイデアをあげていきます。例えば、書店のしおり、専用のエコバック、傘にシールを貼る、学生食堂のプレート、コンビニのレジ画面など、100を超す多様なアイデアが出ました。中には、ガムにプリントするといった斬新な方法も。人力車に広告を貼ってもらう、といった京都らしい宣伝方法も飛び出し、学生の着眼点、発想力の豊かさをうかがわせました。
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- 結果共有、次回へ向けて
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学生が出した発信方法は、一旦、事務局が持ち帰り検討することになりました。その結果をもとに、次回のワークショップでは、具体的な取材先を決めていくことになります。テーマにふさわしい魅力ある取材先を次回にまでに考えてきてもらう、という宿題が学生に伝えられました。
3時間余りのワークショップ。最初はやや緊張気味だった学生もすぐに打ち解け、積極的に意見を交わすにつれ、このプロジェクトを成功させたい、という意欲が沸き上ってきた様子です。終了時には「楽しかった」「取材に行くのが楽しみです」という声も聞こえてきたほど、盛り上がった第1回ワークショップでした。
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- プロジェクトへの期待
- 最後にあいさつしたのは、学生情報センターの西田博昭氏です。「コロナ禍で学生同士が話し合う機会が減っているなかで、和気あいあいと楽しく、今日は、皆さんに真剣に議論していただき、有意義なスタートが切れたと思います。発表会に向けて、このメンバーで充実した時間を過ごしていただくことと、京都の新たな魅力がしっかりと発信できることに期待しています」と、学生にエールを送りました。
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- H.Sさん
- 京都先端科学大学
- 2年生
とても良い勉強になりました。京都は人がやさしいところが好きなので、そんな魅力を発信できればと考えています。外国人(中国)の視点で良いところを見つけ出し、まだ知られてない京都の素晴らしさを発信したいです。
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- S.Nさん
- 同志社大学
- 2年生
長時間のブレインストーミングは初めてで、社会人になったら役立つと思いました。京都は都会でありながら自然が豊かなところが素敵です。参加して、京都のことをもっと知りたいと思うようになりました。
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- J.Yさん
- 同志社大学
- 4年生
企業の方と一緒に活動するのは、大学ではできないことですので、とても刺激を受けました。京都は身近な場所にも古い歴史が残っており、文化を大切にする街です。そんな観点で新たな魅力を見つけたいと思います。
京都市コメント
京都市総合政策室
中野純二氏
学生の皆さんが一生懸命取り組んでくれて、とても良かったです。京都府外の出身の学生さんが多く、外からの視点で京都の魅力を再確認することができ、新鮮でした。学生さんのアイデアを聞くうちに、私自身も新たな気づきがたくさんありました。成果がどんな形になるのか今から楽しみにしています。 京都市総合政策室 中野純二氏
参加者コメント