- Workshop 2
- 2020年11月12日(金)開催編集内容・取材先の決定
第2回のワークショップは、前回決まった「古いだけと思わんといて」
というテーマに沿って、実際の取材先を決めるのが目的です。
京都市は古いだけじゃない、実は新しいモノやコトも多い、そんな京都の魅力を伝えるのにふさわしい対象は何か。
学生たちは1ヶ月にわたり調べた取材候補を持ち寄り、チームでディスカッションを繰り広げます。
そして、学生1人1件の取材先を選定していきました。
オリエンテーション
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- アウトプットツールの説明
- まずはファシリテーターがアウトプットツールを発表しました。前回のワークショップで学生たちは京都の魅力をどういう方法によって発信するかを考え、数多くのアウトプットツールを提案しました。その中から事務局が選んだのが「ブックカバー」と「コースター」の2案です。両方とも大学の食堂やカフェ、書店に配布しやすく、学生の目につきやすいという理由で選ばれました。コースターはシールになっており、めくるとQRコードがあります。そこからWEBサイトにつながり、詳しい紹介を見ることができる工夫が凝らされています。学生たちは発信方法が決まったことで、プロジェクトの本格的なスタートを実感していました。
取材先の検討
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- 取材候補の企画書作成
- いよいよ取材先を決めるワークに入ります。前回とは違ったチーム編成になり、今後は3人1組で取材を進めていくことが決まりました。まずは宿題として考えてきた各自3つの取材先をチームで共有。どんな魅力があるのか、なぜ発信するのか、テーマにふさわしいか、などをディスカッションしていきます。「学生だから値段の高いところはやめよう」「生活に役立つ場所を紹介したい」など様々な意見が飛び交います。その結果をもとに、各自がワークシートに「なぜこの取材先を選んだか」を記入します。チーム編成が変わったため初対面の学生もいましたが、すぐに打ち解けた様子で作業に取り組みました。
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- 取材先をプレゼンテーション
- そして15名の学生が順次、取材先候補3つとその選定理由を発表していきます。ミニシアターや私設図書館、コミュニティカフェなど学生ならではの視点で選んだ場所が次々と登場します。9月に始まった京都市のパートナーシップ宣誓制度をあげた学生がいました。多様性を認める京都市の施策をもっと知ってほしいとの理由です。また、コロナの影響により日本で初めてオンラインで開催される京都マラソンをプレゼンテーションした学生もいました。ほかにも町家を改装する職人や歴史のある商店街、銭湯など、京都にふさわしい取材先が次々と発表されます。どの学生も前回に比べ、堂々とした様子で魅力を伝えていました。
編集内容の検討
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- 取材検討シートの作成
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ここでファシリテーターが、キャッチフレーズについてアドバイスをします。どんな言葉で魅力を伝えればいいのか、参考事例を用いて説明しました。また、写真の訴求力も重要になります。魅力を的確に伝えるための撮影機材、構図、光量などをレクチャーしていきます。特に必要なのが写真の画素数。ブックカバーとコースターは印刷物なので、より鮮明な写真が必要になります。文章だけでなく写真も重要であることを知り、学生はみんな真剣にメモをとっていました。
その後、各自が取材先を1つに絞りこみ、それを取材検討シートにまとめます。取材先の魅力ポイント、どんな質問をするか、どういった写真を撮るかをじっくり考えて記入していきました。
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- 取材に向けて
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学生が取材先としてあげた店舗や場所については、事務局で確認を行った上で学生情報センターの担当者がメールで学生に知らせ、取材を進めることとなりました。最後に事務局が取材の進め方を説明します。まず、電話でアポイントを取り取材の目的を伝える。取材時には取材依頼書、使用許諾書を持参して、他のお客さんの迷惑にならないようにする、などの諸注意に学生は耳を傾けていました。その上で取材にあたってはチームワークが大切。メンバー同士が助け合い、表層的ではなく、より深い情報を得るようにしてほしいと激励しました。
いよいよ取材のスタートです。ワークショップ終了後もチームの作戦会議が続き、学生たちの期待や意気込みが伝わってくるようでした。
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- W.Hさん
- 同志社大学
- 3年生
取材先が決まり、本格的に始まったなと実感しました。グループリーダーになったので、早速LINEグループを作り、メンバーと情報交換しています。取材は緊張すると思いますが、人と話すのが好きなので楽しみの方が強いです。チームのみんなと協力しあって進めていきたいと思います。
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- M.Hさん
- 龍谷大学
- 2年生
1回目は緊張しましたが、今回は慣れたせいもあり、リラックスして臨むことができました。チームのメンバーは、しゃべりやすく良い人ばかりです。私が提案した取材先は、インドの方がやっていらっしゃるレストランです。スタッフの人柄が面白いので、その魅力を存分に伝えたいです。
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- M.Tさん
- 立命館大学
- 2年生
私は、今年オンラインで開催される京都マラソンを候補にしました。この新しい挑戦を京都の魅力として取り上げたいと考えたのです。はたしてチームのメンバーが賛成してくれるか不安でした。でも提案したら誉めてもらえて自信がつきました。取材は初めてですが、がんばりたいと思っています。
京都市コメント
京都市総合政策室
長澤理恵氏
第1回にも参加しましたが、学生さんが自分の意見をしっかり伝えている姿が印象に残りました。今回はより活発に意見交換をしており、自分の考えや思いを相手に分かりやすく伝えていることに感心しました。1ヶ月の間にコミュニケーションスキルがかなり上がったと感じました。これからチームで取材に取り組みますが、成果が楽しみです。 京都市総合政策室 長澤理恵氏
参加者コメント