- Workshop 3
- 2021年1月12日(火)開催「古いだけと思わんといて」
取材&撮影にチャレンジ!
前回のワークショップで、14人の学生は1人1件の取材先を決めました。
第3回は、いよいよ実際に取材に出かけます。5つあるチームの内、Cチームの取材に同行しました。
3人の学生は少し緊張した表情で時間通りに集合。
取材の段取りを確認した上で、質問係、記録係、写真撮影係という役割分担で取材に臨みました。
学生たちの取材先
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- Group A 取材先
- 京都マラソン
- 山城温泉
- カフェ・ラインベック
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- Group B 取材先
- 留学生おこしやすPASS
- Bar 猿基地
- レストラン・ナマステ
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- Group C 取材先
- 出町座
- アカネベーカリー
- 古川町商店街
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- Group D 取材先
- ライブハウス磔磔
- 私設図書館
- 着物くろーぜっとJuJu
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- Group E 取材先
- 京都市国際交流会館
- Barカタルシス
同行したCチームの取材の様子
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- 初めての体験に緊張しながら
取材・撮影を実施 -
Cチームがまず向かったのは、上京区にある出町柳桝形商店街です。古くからの商店が軒をならべる歴史の長い商店街。その一角にあるミニシアター「出町座」を取材します。元は薬局だった建物を改装して、2017年にオープンしたモダンな映画館です。出迎えてくれたのは、スタッフの田中さん。学生たちはさっそく許諾書にサインをいただき、取材の意図を説明します。
この出町座を選んだOさんは、これまで頻繁に来館しており、その「マニアックなラインナップ」に魅力を感じて取材先に決めたそうです。「どうやって上映作品を選んでいるのですか」「お客さんのリクエストは受けていますか」。次々と質問が飛び交います。田中さんはじっくりと考えながら答えを選びます。
出町座は、映画館とカフェ、書店がひとつの建物に入った文化施設。古い建物から新しいカルチャーが発信されます。そこが「京都ならではの魅力」だと言います。関東出身のOさんは「東京にはこんな場所はありません。出町座は京都だから成り立つ場所だと思います」と、貴重な存在であると話します。さて、取材で聞き出した魅力をどんな文章と写真で伝えていくのでしょうか。
- 初めての体験に緊張しながら
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- 伝統ある地域の新しい魅力を
聞き出していく -
続いては、上京区のアカネベーカリーというパン屋さんです。織物で有名な西陣地区にあり、まわりには史跡や酒蔵など、伝統を感じさせる場所が点在しています。そんな町に2019年に開店した新しいベーカリーです。
このお店を選んだNさんは、友人からこのベーカリーを知り、一気にファンになったそうです。「パンも美味しいのですが、オーナー夫妻の人柄が素晴らしいのです。すぐに名前を覚えてくれ、訪れる度に体調を気づかってくださいますし、やさしく接してくれます」と魅力を話します。
「この場所を選んだ理由は?」「どんなパン屋さんを目指しているのか」。Nさんはあらかじめ用意してきた質問をします。答えるオーナーさんは「西陣は静かな街で、みなさん良い人ばかりです。自然も豊かで気に入っています」と、この場所に店を出した理由を話してくれます。「ご近所のみなさんに愛されるパン屋になりたい」と、笑顔を見せます。
「パンを作るときにどんなこだわりがあるますか」という質問には、「このエリアには老舗が多いのです。酒蔵や豆腐店、京野菜を売る八百屋さんなどとコラボして、京都の名産品を使った新作も作っています」と地域へのこだわりにもふれます。
観光名所ではない、人々が暮らす生活の場。そんな京都の魅力ももっと知ってもらいたいとNさんは言います。まさに伝統と現代性が融合した場所。このお店の魅力をどうやって発信するのでしょうか。
- 伝統ある地域の新しい魅力を
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- N.Oさん
- 同志社大学
- 2年生
ふだんから通っていた出町座を選びました。上映作品の「偏り具合」が面白くて、その理由を聞きたかったのですが、実際に取材をしてみると、求めている答えが戻ってこないなど、難しさを実感しました。店長さんの答えには共感するところがあり、改めてこの映画館の魅力を感じることができたと思います。どんな文章と写真で発信していくか、じっくり考えたいです。
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- S.Nさん
- 同志社大学
- 3年生
取材は初めてでしたので、最初は緊張しましたが、アカネベーカリーのご夫妻がていねいに答えてくれ、少しずつ緊張がほぐれました。地域の方を大切にしていることがわかり、僕自身もうれしかったです。とても素敵なお店ですので、その良さをどうやって伝えようか考えています。チームのメンバーの意見も聞きながら、少しでも良いアウトプットができればと思います。
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- K.Tさん
- 龍谷大学
- 2年生
今回は記録係を務めました。2人が取材するのを見て、とても勉強になりました。私は東山にある古川町商店街という歴史の古い商店街を取材する予定です。すでに質問を考えていたのですが、今回の取材現場を見て、少し練り直した方が良いと思いました。どうやって商店街の魅力を聞き出そうか、どう伝えようか。じっくり考えて取材に臨みたいと思います。
他グループの取材模様と感想
Group A
- M.Tさん 立命館大学 2年生
- オンラインマラソンを実施するための、この1年間の努力を感じた。また、他のどのマラソンでもなく、”京都”マラソンにしかない魅力をたくさん聞き出せた。
- J.Yさん 同志社大学 4年生
- 実際に、銭湯店主の話聞けたことで、きれいで当たり前という銭湯のイメージががらりと変わった(きれいを保つための大変さ)。その話を聞いた後、実際に壁の光沢や隅っこなど普段見向きもしない所を確認したことで、店主のきれいにかける思いが伝わった。
- W.Hさん 同志社大学 3年生
- 色々な気付きがあってとても良かったです!
Group B
- S.Tさん 立命館大学 3年生
- 緊急事態宣言の影響でお店が閉まってしまったため、急遽zoomでの取材をしていただきました。他の2人は初対面だったんですが、他の人とは違う視点からの物事の捉え方に興味を惹かれて3人でコロナが収束したら行きたいという話をしました。また、写真がないということで僕一人でインタビュー後にお店に写真撮影に伺いました。そこでは、写真の撮り方というより、相手に何を伝えたいか?どんな風にお店を伝えたいのか?というアドバイスをいただきながら二人で楽しく撮影していました。お店には隠れた写真スポットもあって、またみんなで行きたいと思いました。
- M.Hさん 龍谷大学 2年生
- 国ごとの文化の違いや看板への思い、京都のご近所さんとの心温まるエピーソなどを聞き、直接取材に行くことができて本当に良かったと感じることができました。店主の方の人柄がそのお店の一番の魅力であると感じました。
- H.Sさん 京都先端科学大学 2年生
- 留学生おこしやすPASSでは、単純に観光だけじゃなくて、日本人とほかの留学生との国際交流の絶好なチャンスだと感じました。取材と写真撮影の時に改めて京都の魅力を発見し、「古いだけど思わんどいて」というイメージを心に刻まれました。また、取材の後に気づいたことは、自分を考えを文字で表現するのは難しくて、これからはもっと文章を書くスキルを身に着けたいと思います。
Group D
- T.Kさん 京都情報大学院大学 1年生
- 音楽が好きで、イヤホンもヘッドホンも、家でスピーカーも、日ごろ使うんだけど、ライブに行くことは実にめったにない。やはり自分はひとりで音楽を楽しむのが一番好きかもしれない。とはいえ、ライブハウスでその場の空気を感じ取って、大勢で楽しむことも独特で捨てがたい体験であり、たまにも悪くないかもしれない。むしろ、コロナ時期の今では、ライブに行けないからこそ、普段なんとも思わないライブハウスという存在が音楽を愛する人々にとっての交流の場としての貴重さをあらためて実感するといったところかもしれない。
- M.Yさん 京都大学 3年生
- 「洋服×着物」という独自のスタイルを提案していらっしゃる、着物くろ〜ぜっとJuJuさん。店主の嶋聡さんにお話を伺うと、今後もまだまだ新たな着物の着方を創出していきたいとのこと。「着物は日本の伝統で守るべきものだ。」そういった固定観念は強く存在しますが、伝統を守っていく上で、ただ保守的になるのではなく、「変化させながら守る」という形も素敵なのだと感じました。
- S.Nさん 同志社大学 2年生
- 普段「静寂」を徹底された場所でインタビューをする事にとても新鮮味を感じた。オーナーさんは普段、業務の多くを学生アルバイトに委託しており自身は午前中の開館後1〜2時間程の勤務で自宅に戻ってしまう為、お会いするのは初めてであり少々緊張したが、話してみると寡黙ながらも非常に物腰が柔らかく、話しやすかった。低価格での営業を続けているのもあり、経営は中々火の車だという。しかしそれでも「食費や交通費を削ってまで来てくれる学生さんが居るから値段は変えたくない」と語る姿は確固とした意思を感じる。こうした形態のお店が40年以上に渡って続けられているのは北白川という京都でも有数の学生街だからこそだと思うし、改めて「学生の街」である京都の必要性を感じさせられた。
Group E
- S.Fさん 立命館大学 2年生
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バーカタルシスは学生が主に学生のために運営しているだけあって交流しやすい環境だった。まず入館するとあらかじめ入力しておいた自己紹介が店内ディスプレイに表示される仕組みとなっており、設備面で充実していると思いました。
店内の配置は一般的なバーと比較して向かい合わせの席が多かったように思えます。
- Y.Iさん 同志社大学 3年生
- 京都市国際交流協会が主催する国際交流イベントがたくさん用意されていて、現在も多くの人が参加している。しかし、多くは一般人の方で、大学生にまでは知られていないことがわかった。今回の取材で大学生に知ってもらい、イベントに参加することで、視野を広げてもらいたいと思った。
参加者コメント